現在、日本人の平均寿命が延びていて、一般的に女性よりも平均寿命が短いと言われる男性でも平均寿命は80歳を超え、一方女性は87歳というような数字になっています。
これでは、間もなく日本中が高齢者で一杯になるというようなことまで言われているんです。
このように、私たちの人生ははるかに長くなりました。
医療技術の進歩や、食べ物の質が向上したことによって、私たちには以前よりも沢山の時間が与えられています。
平均寿命よりも短い、健康寿命
しかし、残念なのは、健康寿命は平均寿命と同じだけ長くない、ということです。
ただ、この健康寿命というのは定義が難しく、ほとんどの人が本当に?というように疑いたくなる数字ではあります。
つまり、男性で9歳、女性で12歳を平均寿命からマイナスした年齢が健康寿命と言われているんです。
定義が難しいというのは、一般的には健康という状態が、「人のお世話にならないで生活できる」という言葉で定義されるからです。
なので、介護のお世話になっていないとか、一人で自立した生活ができるとかという判断基準の曖昧さから、統計数字との結びつきが分かりにくいのが現状です。
また、本当にそんなに長い間、健康でなく生きているのか?という実感が、自分たちの思うところと異なっているという違和感もあるからです。
実際、私の周りの方々も、発表されている健康寿命まで、元気に生活しているのだろうか?と思うと同意出来ないところがあります。
私のおばあちゃんは、もっと早くに病気になりましたし、近所の方を見ていても、こんなに長く健康で居られるのかな?というのは疑問です。
しかし、健康寿命について専門家に尋ねれば、これはあくまで平均で、短い期間の人も多いが、長い人は長いのでという答えが返ってきますから、なんとも言えません。
健康で暮らす為に、健康診断を受けよう!
健康寿命も当てにならないとなると、もはや、いかに健康を保ち、天寿まで自力で生きていくかということが大事なことになります。
そうするためのポイントは、良い生活習慣で生きていくこと、そして、健康診断を定期的に受け、悪いところは早期に発見し、早期に治療するということです。
そこで、お奨めしたいのは、通常の定期健康診断、人間ドック検診、ガン検診の三つです。
しかしながら、60歳を過ぎた人の中には、これらの診断は受けたくないという人がいます。
何か病気が見つかると、手術だ入院だということになるけど、そんなことまでして生きながらえるよりは、病気のことなど気にしないで、ガンが見つかったら、特別な手当も受けないで、そのまま天国へ旅立つ方が自分の性に合っているということのようです。
それは一つの見識かも知れませんが、実は、そんなに自分の都合の良いようなプロセスで終末となるのは、珍しいことなのです。
ガンの終末は、期待するような平穏なものではありません
万が一、ガンが高齢者に見つかったときは、体力的に手術を施せないというケースは沢山あると言われています。
そうなると、痛み止めでごまかしながら、点滴で栄養補給し、長い期間ベッドの上で生活するということを余儀なくされます。
見守るご家族の精神的・経済的負担も並大抵ではありません。
ご本人も忸怩たる思いが続くことになります。
これは、大変ですよね。
健康に終末を迎えるのが一番です!
そうした悲惨な晩節にならないためには、定期健康診断、人間ドック検診、ガン検診などをキチンと受けて、早期発見早期治療で対応し、
それから、健康な生活を取り戻し、本当の意味での「ピンピンコロリ」を目指すのがいいことなのです。